診療グループ

新生児・遺伝グループ

<学 内>
塚原 宏一教授小児科学会代議員、小児科専門医、周産期新生児医学会指導医、感染症学会専門医・指導医、化学療法学会抗菌化学療法認定医、腎臓学会専門医・指導医、Infection Control Doctor、「子供のこころ」相談医、日本医師会医療安全推進者養成講座修了、産業医学基礎研修会夏期集中講座修了、厚労省認定臨床研修指導医、小児慢性特定疾病指定医、難病指定医、小児科学会岡山地方会会長、小児保健協会岡山地方会会長
吉本 順子講師(病院)小児科専門医、周産期新生児医学会専門医、臨床遺伝専門医、新生児蘇生法インストラクター
鷲尾 洋介急性疾患学講座 准教授小児科専門医、周産期新生児医学会専門医・指導医、新生児蘇生法インストラクター
岡村 朋香 医員 小児科専門医、周産期新生児医学会専門医、新生児蘇生法インストラクター
森本 大作医員小児科専門医、周産期新生児医学会専門医、新生児蘇生法インストラクター
佐藤 剛史医員小児科専門医
大山 麻美医員小児科専門医
二口 慧介レジデント
<学 外>
倉敷中央病院遺伝診療部二宮伸介
国立病院機構岡山医療センター新生児科影山操、玉井圭、福田花奈
倉敷市立市民病院小児科寺岡通雄
福山市民病院小児科渡邊宏和
国立病院機構福山医療センター新生児科岩瀬瑞恵
高知医療センター小児科中田裕生、金澤亜錦
旭川荘療育センター楢原幸二、藤原千代、篠塚雅子

1.診療の対象

岡山県の地域周産母子センターとして、現在、新生児特定集中治療管理室(NICU)6床、新生児室12床にて診療しています。入院数は年間約450例で、早産児、低出生体重児に加えて糖尿病、膠原病などの重症疾患合併母体、多胎などハイリスク母体も多く、そのような母体から出生した児の診療も行っています。 表に示しますように、出生体重1000g未満の超低出生体重児を含めて約15例の極低出生体重児の入院があります。これらの児に対してintact survivalを目指して集中治療を行っています。早産が予期される症例には、必要に応じて産科婦人科と連携してprenatal visitを行います。その他、新生児遷延性肺高血圧症に対する一酸化窒素吸入療法、新生児仮死に対する脳低体温療法も行っています。先天性心疾患症例は年間約30例で、出生前診断された先天性心疾患の手術までの内科的治療を小児循環器科と連携して行っています。さらに、小児外科疾患、脳神経外科疾患など出生後早期に外科的治療が必要な児の術前術後の全身管理も行っています。 NICUを退院した児については、その後の成長発達のフォローも重要です。当院では、より良い発達を促すため入院中から早産児への理学療法の導入し、また小児神経科とも連携し、発達の評価を行うなどのフォローアップ体制をとっています。

また遺伝診療として、先天性疾患、染色体疾患など遺伝に関する疾患の診断や遺伝カウンセリング、健康管理を含めた発育発達フォローアップを行っています。院内の遺伝カウンセラーと連携しながら、予約制で遺伝カウンセリングを行っています。毎週金曜日に専門外来を行なっています。

2012年~2020年の実績
201220132014201520162017201820192020
早熟児(37週未満)654947605454545546
32週未満8151915206877
低出生体重児8384839291777610279
極低出生体重児(うち1000g未満)11(0)10(4)15(5)18(5)12(2)9(2)6(0)5(3)10(4)
先天性心疾患293334292827323239
その他の外科疾患8134375779
双胎・品胎13112111214101010
入院総数252311293305374363434472414

2.研究内容

病的新生児のQuality of lifeの最大限の向上を目指して、心臓血管の生化学・病態生理、栄養代謝の適正管理、先天疾患の病態生理・新規治療に関する研究を行っています。

  • 早産児の晩期循環不全の病態生理に関する研究
  • Invosを用いた組織酸素飽和度(rSO2)と出生時頭囲の関係性に関する研究
  • 早産児の参加ストレス:HMBG1、好酸球に関する研究
  • 慢性肺疾患モデルマウスを用いたHMBG1、HRGの推移
  • 母体抗精神病薬内服の新生児に対する影響

3.グループの特長

周産期新生児医学会専門医
臨床遺伝専門医を取得することができます。